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ものに使えない動詞

論文において人が主語になることは比較的少ないけれども、ここではあえて人しか主語にしない動詞について取り上げたい。人を意味する単語で主語に用いられることが圧倒的に多いのはweである。では、weに使えて「もの」には使えない動詞にはどのようなものがあるだろうか? たとえば、we demonstrate(我々は~を実証する)という用例は非常に多いが、results demonstrateとも言えるだろうか? 答えは言えるが正解だ。results demonstrateの用例も非常にたくさんある。では、results concludeも同じように使われるだろうか? we conclude(我々は~を結論する)の用例は非常に多いが、残念ながらresults concludeの用例はほとんどない。使えないと考えた方がよいであろう。

このような「もの」を主語にできない動詞を見極めるにはどのようにすればいいのだろうか? demonstrate(実証する)とconclude(結論する)はどちらもthat節を目的語にすることが多く意味も近い動詞ではあるが、主語となる単語は少し違うようである。この違いがどこから出てくるのかは、残念ながら考えて分かるものではないようだ。調べて覚えておくしかないであろう。

下に示すのは、weと共によく使われる動詞のランキングである。数字は、LSDコーパス中での出現回数を示している。これらの動詞のうち、どれが「もの」を主語にできない動詞であるか分かるだろうか?

01 we show     27942  我々は、~を示す   (数字は出現回数)
02 we report    17267  我々は、~を報告する
03 we found     15137  我々は、~を見つけた
04 we demonstrate  12016  我々は、~を実証する
05 we conclude    9810  我々は、~を結論する
06 we examined    8493  我々は、~を調べた
07 we used      8397  我々は、~を使った
08 we propose    8301  我々は、~を提案する
09 we describe    7278  我々は、~について述べる
10 we investigated  6813  我々は、~を精査した
11 we present    5178  我々は、~を提示する
12 we identified    5043  我々は、~を同定した
13 we studied    4198  我々は、~を研究した
14 we tested     3619  我々は、~をテストした
15 we observed    3269  我々は、~を観察した
16 we suggest    3227  我々は、~を示唆する
17 we hypothesized  2901  我々は、~を仮定する
18 we determined   2834  我々は、~を決定した
19 we compared   2594  我々は、~を比較した
20 we analyzed    2536  我々は、~を分析した
21 we provide    2261  我々は、~を提供する
22 we generated   2125  我々は、~を作成した
23 we performed   2118  我々は、~を実行した

下表を見ながら、ものを主語にできない動詞がどれであるかを考えてみてもらいたい。上と同じ動詞に対して、人以外で主語として最もよく使われる名詞とその頻度を示している。studyが最もよく使われるが、動詞の意味によっては異なる名詞が高頻度に使われることもある。下の数字から分かるように、これらの動詞のうちconclude、study、observe、hypothesizeは、人以外のものが主語に使われることはほとんどない。さらに、report、find、use、propose、analyze、generate、performについても、「もの」が主語になることは非常に少ないと言えるであろう。

01 results show    4662  結果は、~を示す
02 studies reported   211  研究は、~を報告する
03 study found     124  研究は、~を見つけた
04 results demonstrate 6818  結果は、~を実証する
05 study concluded    11  研究は、~を結論する
06 study examined   1103  研究は、~を調べた
07 method uses     114  方法は、~を使った
08 model proposes    57  モデルは、~を提案する
09 paper describes    404  論文は、~について述べる
10 study investigated   605  研究は、~を精査した
11 paper presents    142  我々は、~を提示する
12 results identify    745  結果は、~を同定した
13 paper studies     4  論文は、~研究する
14 study tested     317  研究は、~をテストした
15 studies observe    3  研究は、~を観察した
16 results suggest  17389  結果は、~を示唆する
17 study hypothesized   6  研究は、~と仮定する
18 study determined   151  研究は、~を決定した
19 study compared   261  研究は、~を比較した
20 study analyzed    47  研究は、~を分析した
21 results provide   3090  結果は、~を提供する
22 reaction generates  10  我々は、~を作成した
23 proteins perform   25  我々は、~を実行した

このように「もの」を主語にする動詞と「人」を主語にする動詞との使い分けにはよく注意して、間違えないようにすることが重要だろう。これらの中には意味を考えればだいたい分かるものもあるが、それが難しい場合もある。さらに「もの」や「人」だけの区別ではなく、個々の単語にはそれぞれの用法があり、主語と動詞の組み合わせにもただ考えただけでは分からない相性のようなものがある。そこで、よく使われる主語と動詞の組み合わせを整理しておくことが大切であろう。


情報源:WebLSD
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テーマ : 英語 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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